「はじめてのkintoneセミナー」開催しました

【イベントレポート】

12月10日、「はじめてのkintoneセミナー 〜社会課題の解決をITで効率化〜」を開催しました。

この勉強会では、NPO・市民団体などソーシャルセクターに従事している人や地域での活動をおこなっている方を対象に、より本質的なことに時間を使えるように業務改善に取組むきっかけとして、kintoneのご紹介を行いました。kintoneの非営利部門の導入にお詳しいお二人を招いて、初心者向けの内容で構成しました。

ゲストはサイボウズ株式会社ソーシャルデザインラボの渡辺清美さん、そして、hug-luma(はぐるま)代表でチーム応援エバンジェリストである二河等さんにお越しいただきました。

渡辺さんはサイボウズの社会課題の解決を応援するチームで勤務されており、「一般社団法人子どもの声から始めよう」という団体の理事も務めておられます。

二河さんは、NPOフローレンスの元職員で、今はNPO業界と福祉業界の業務改善に取り組み全国を飛び回るフリーランサーです。(実はフィットネスのインストラクターでもあるそうです!)

簡単に内容を紹介します。

まずは渡辺さんから、kintoneの非営利向けチーム応援ライセンスは約2300団体で導入されていることが紹介されました。例えば、業務改善ツールへの投資が難しいPTAや自治体への導入や、災害対策として横浜市社会福祉協議会。実際2024年元旦に発生した能登半島地震でも活用されました。
導入団体例:横浜市立勝田小学校PTA https://npo.cybozu.co.jp/blog/post/205/

次に二河さんからは、病児保育などを行う特定非営利活動法人フローレンスでkintoneを導入しシステムをつくった事例や、出張プラネタリウムの貸出のスケジュールをkintoneで調整した例、LINEのチャットでの相談履歴を整理した例などを具体的にご紹介いただきました。
関連記事:https://cybozu.co.jp/kintone-certification/relay/post/vol8.html

二河さんが大切にしているのは、ツールの導入自体を目的にしないこと、そして他の便利なアプリを活用しながら誰でも簡単に使え、業務フローが簡単になる仕組みを考えていくことだそうです。

後半は参加者の皆さんからの質問タイム。

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例えば、イベントごとにまとめた参加者名簿のエクセルを一元管理したい、というお悩みに対しては、
・kintoneを使うまえにデータのクレンジングが必要であること
・kintoneで読み込む場合は重複する人を削除するなどの設定ができること
・メールワイズなど、名簿からメールマガジンを流せるように活用できるサービスもあること
などが答えがありました。

また、盲導犬ユーザを支援する団体の方からは、盲導犬に関する悩み相談がメールやLINE・電話など様々な方法で寄せられるので一元的に管理したいという要望や、寄せられたお悩みとご相談者の情報を突き合わせたいといった話が寄せられていました。

二河さんはぞれぞれのお悩みに対して、既存の便利なアプリなどを活用しながらkintoneを活用する方法をおすすめされていました。状況にあわせてカスタマイズしながら導入伴走支援をしてもらえることに頼もしさを感じました。

終了後、参加者から続々「今すぐにでも活用したい」という熱い声があがり、

「役に立つ情報を提供してくださってありがとうございます。よいイベントでした。」


といった、ありがたい感想をいただきました。
これを機に、ソーシャルセクターにおけるITツールを使った業務改善というテーマを深めていきたいと考えています。そして、今後もサイボウズ・ソーシャルデザインラボと引き続き連携していただけたら幸いです。

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